映画-し

シーズ・ソー・ラヴリー

  She’s so lovely 97 ニック・カサベテス(ビデオ)

 脚本が故ジョン・カサベテスと書いてあったので、借りてみた。やっぱ息子は才能無いね。膨らますことの出来る素材をしぼませてけちくさい、陳腐な映画にしてしまった。

 20代のカップルがいて、愛し合っているのに夫(ショーン・ペン)の暴力癖が直らないために、つい精神病院に連絡してしまう。妻は後悔したが、夫は救急隊員を撃ってしまう。そして病院送り。10年たって妻は別の男(ジョン・トラボルタ)と再婚し、子供も出来た。退院してきたもと夫は妻を求めて、今の夫と対話をする。最後は妻の選択に任せる。とダラダラと続くし、ドラマの核がどこにもない。登場人物の壊れ加減もきちんと描けていない。たぶん、ジョンはラストまで書いてなかったのではないか。納得がいかない。

 ジョン・カサベテスだったら狂気のちょっとはずれた人をもっと絶望と希望が交錯するのを暖かい視線で描けたのに、無い物ねだりはやめといたほうがいいね。

 (角田)

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