a Diary: 日記

今日のひとこと

(ジャン・)ルノワールは、自分の映画を見せる前に必ず質問した。「映画とは何か?」

ルノワールはよく「映画はスクリーンの上で単にまたたいてるイメージ以上のものである」と言っていた。人生を超えてしまう芸術なのだと。ジャン・ルノワールとはどんな男か?なんの変哲もない男のように見えたが、少なくとも私の心の中では、彼ほど偉大な人格者はいなかった。何事にも開放的で、優しく、知性にあふれていて、賢く、触れた物すべてに影響を及ぼしてしまうような機智を持っていた。偉大なオーギュスト・ルノワールの息子であり、偉大な画家であった父親と同じように、卓越した視覚を持っていた。ルノワールは私に、映画を教え、視覚的に物語を伝える芸術について諭してくれた。彼が、扉の存在を教え、それを聞いて前に進むよう導いてくれた。

ルノワールはありきたりの表現が嫌いだった。アイデアを具現化させたい時、時々父親の言葉を引用した。「もし、実際のモデルを見ずに、木に葉っぱを描くとしたら、想像力だけでは、数枚の葉っぱしか描くことができない。しかし、自然の木は、一本に数百枚もの葉がある。一つとして同じ葉は存在しない。自分の心にあるものだけしか描かない芸術家は、すぐ、同じことを繰り返さなければならなくなる」

(中略)

「芸術は、創作者と見る人が同化できる機会を差し出すべきである」これが彼の言葉であった。

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