映画-etc, a Diary: 日記

今日の一言

若き日のフランソワ・トリュフォーは、まるで一三世紀のニュース映画を見ているようだと感嘆するのだが、私としてはニュース映画ではなく、記録映画と言いたいのである。フランチェスコの弟子のうちの三人が、16ミリカメラを扱うカメラマンと助手と録音係りで、機械一式やフィルムや映画的技術や技法は神の御加護によって与えられ、真に敬虔なそして無邪気な信仰心が、三人の修道士たちに奇跡のフィルムを撮影させたドキュメンタリーが『神の道化師 フランチェスコ』で、ロッセリーニは、偶然手に入れたそのフィルムを編集しただけなのだ、と言われても私は信じるだろう。

金井美恵子「スクラップ・ギャラリー」

■神の道化師、フランチェスコ (1950)Francesco, giullare di Dio

そして、ゴダールが絶賛したズームレンズを使う演出で映画の可能性をさらに広げる。これほどあからさまにズームと言う機械的メカニズムを使っているにも関わらず、逆にそのことで劇映画とドキュメンタリーの境界が揺らぐ。
■ルイ14世の権力奪取(1966) La prise de pouvoir par Louis XIV

最後の作品では、複雑なカメラワークに達する。もはやドキュメンタリー(記録映画)を越えて映画自身の定義すら凌駕してしまう。フレームって何?映画にとって構図は必要か?
ちなみに撮影は、トリュフォー作品や『天国の日々』のネストール・アルメンドロスです。
■ポンビドゥーセンター(1977)Beaubourg, centre d’art et de culture Georges Pompidou

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