映画本-し

時代劇は死なず!京都太秦の「職人」たち


日本映画全盛期は、時代劇映画の全盛期でもあり、日本映画の凋落は、時代劇映画の凋落でもある。京都太秦に東映、大映、松竹の撮影所がある。その撮影所が、全盛期から今に至るまで、どのような変化を遂げてきたか。時代劇を作り続けるために、映画、テレビ人たちが何をしてきたのか。それを多くの関係者へのインタビューを基に辿っている。
東映は、「新選組血風録」、「素浪人月影兵庫」でテレビに進出する。大川橋蔵は「銭形平次」は大長寿番組となった。大映の倒産後、スタッフが集まって作り出した映像京都には、市川崑が「木枯し紋次郎」を作りにやってくる。それに対抗して、松竹の撮影所を本拠地にする京都映画で、「必殺シリーズ」が出てくる。勝新太郎は「座頭市」で孤高の道を歩む。
東映の集団抗争時代劇が、一瞬光輝くと思われて、わずか数年で姿を消して、任侠路線にがらりと入れ替わるという、岡田茂の戦略は、実録路線のときも一気に止めてしまったやり方と同じだなあと感じた。
メジャーの流ればかりなので、傍流のことはほとんど出てきません。だからいる意味どこかで読んだことのある内容が多いですが、鳥瞰するにはまとまった良い本だと思います。

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